2010年08月29日
Keywords: 環境技術 企業(非製造業) 大学・研究機関 省エネ
スティック状「エコジュール®」
Copyright JX日鉱日石エネルギー株式会社
大林組とJX日鉱日石エネルギー(旧:ジャパンエナジー)は2010年5月18日、パラフィン系潜熱蓄熱材「エコジュール®」を用いた、ビル空調用のタンク式中温冷水潜熱蓄熱システムを共同開発したと発表した。大林組技術研究所 新本館「テクノステーション」に設置される予定。
13℃~19℃程度の比較的高い温度(中温)の冷水を利用した蓄熱システムで、この中温冷水を「エコジュール®」に蓄熱することで、設備のコンパクト化、CO2排出量の削減、ランニングコストの低減を実現。また、乾燥剤を用いて除湿を行うデシカント空調や、天井や床パネル等の表面温度と人体温度との差による放射で人体熱を除去する放射空調などの潜熱顕熱分離型空調と組み合わせて利用することができる。
潜熱蓄熱材とは、水が氷となるように、液体から固体に、または固体から液体に相変化する際、熱を蓄えたり放出したりする性質を有した物質。中でも「エコジュール®」は、生活温度領域(3℃~30℃)の中で、相変化する温度を任意に設定できる潜熱蓄熱材で、「蓄熱量が大きい」「安定した性能を長期間保持する」等の特長を有している。
なお、タンク式中温冷水潜熱蓄熱システムの開発にあたり、凝固融解特性試験やシミュレーション検討に関して、中部大学工学部建築学科 山羽基(やまはもとい)教授の協力を得ている。
潜熱蓄熱材を用いたビル空調用「タンク式中温冷水潜熱蓄熱システム」を開発
http://www.obayashi.co.jp/press/news20100518
JX日鉱日石エネルギー
http://www.noe.jx-group.co.jp/
登録日時:2010/08/29 06:00:15 AM