政策・制度・技術

2013年06月19日

 

立命館大学 電池不使用、植物発電による植物モニタリングシステムを開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

JFS/Ritsumeikan University Develops Self-Powered Plant Monitoring System
Copyright 立命館大学

立命館大学は2012年12月21日、植物から発生する電気を利用し、植物の健康状態を観測するワイヤレス植物モニタリングシステムを開発したと発表した。植物の導管を通る水分の木部樹液と導管に刺した針電極の亜鉛が反応して発生する微小な電気を蓄電し、一定の電力量が貯まった時点で植物発電センサー内の送信機から受信機へワイヤレス送信するもの。

木部樹液量が一定の場合、植物発電センサーは一定間隔で送信信号を送信するが、水分量が少ない土壌や、植物自体が弱り木部樹液を吸い上げられない場合は、樹液量低下に伴い発電量も低下するため、送信機から受信機への送信間隔が長くなる。この送受信間隔をモニタリングすることで、植物の健康状態を継続的に観察することができる。 植物に針電極をさすだけのシンプルな構造のため、従来の電池駆動のセンサーを用いるモニタリングシステムに比べて小型、軽量化を図ることができる。今後は複数の植物で同システムの有用性を実証し、実際の農業で行われている植物栽培等に適用していくとしている。

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