政策・制度・技術

2013年04月19日

 

岡山大学、振り子振動による潮流・海流発電方式を開発

Keywords:  環境技術  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

JFS/Swinging Pendulum in Water Current to Generate Electricity - Okayama University
Copyright 岡山大学


岡山大学は2012年12月20日、瀬戸内海などの早い潮流や河川などの水流中で円筒型の振り子を振動させ、流体エネルギーを取り出す新しい発電方式を企業と共同で開発していることを発表した。

水よりも軽い中空円柱を水中に沈め、下端を回転軸に固定すると、浮力が働いて円柱は鉛直に自立した状態を保つ。これに水流が加わると、円柱の周りに周期的に発生する渦による力によって、流れと直角方向に円柱の振り子振動が誘発される。この振り子運動で回転軸を往復回転させ、それを発電機に伝えて発電する仕組み。

構造がシンプルであるため、低コストで耐久性が高く、プロペラ回転式の潮流発電のようにプロペラで海洋生物を傷つけることがない。最新の実験では、エネルギー取得効率が75%と、プロペラ方式の理論上の限界である59.3%(ベッツ限界)を超える結果が得られている。今後更なる検討や追試等を行い、本方式が、現在主流のプロペラ方式を超える手法に成り得るかを検証する。

関連のJFS記事:
北九州市、関門海峡の潮流エネルギーで潮流発電の実証実験中

English  

 

 

このページの先頭へ