2012年10月21日
エレクトロニクス大手のパナソニックは2012年7月30日、世界最高の太陽エネルギー変換効率(以下、効率)で、植物の光合成と同様に、太陽光を使って二酸化炭素と水から有機物を生成する人工光合成システムを開発したと発表した。これまで不要物として排出されていた二酸化炭素を資源化し、化学原料や燃料などの生成が可能になる。
同システムは太陽光を照射する光電極に窒化物半導体を使用し、有機物を生成する電極に金属触媒を使用することで、効率0.2%(主な生成物:ギ酸)を実現した。この効率は、バイオマス(1年から数十年で再生産できる植物を起源とするもの)で使用される植物と同程度。
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