政策・制度・技術

2012年09月01日

 

水産総合研究センター 環境負荷ゼロのワムシ連続培養システムを開発

Keywords:  環境技術  3R・廃棄物  大学・研究機関 

 

JFS/Japanese Institute Develops Continuous S Type Rotifer Culture System with No Environmental Stress
Copyright 独立行政法人 水産総合研究センター


水産総合研究センターは2012年5月28日、環境負荷ゼロを実現し、コスト削減にも繋がる閉鎖循環式ワムシ連続培養システムを開発したことを発表した。

海産魚類の種苗生産に不可欠な初期餌料であるシオミズツボワムシ(以下ワムシ)の大量培養では培養過程でワムシの糞や死骸等の有機物を含む培養廃水が発生するため、廃水の処理施設の設置やその機能維持に費用が必要だったが、高品質なワムシが長期間、安定生産できる連続培養法のシステムに培養廃水を再利用するための装置を組みこんだ、閉鎖循環式のワムシ連続培養システムを設計した。

同システムを用いたところ、全ての培養試験で新たな海水を全く利用することなく30日間の連続培養に成功し、毎日約40億個体のワムシ(ヒラメ約40万尾分の餌)を安定生産できた。これまでの培養方法に比べて約2~12万リットルの廃水をゼロにすることができ、コストと環境負荷を削減したワムシ培養が可能となった。

登録日時:2012/09/01 06:00:15 AM


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