政策・制度・技術

2012年06月20日

 

関西電力など、下水熱利用のヒートポンプシステムの実証試験を開始

Keywords:  環境技術  企業(非製造業)  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

関西電力、大阪市立大学、総合設備コンサルタント、中央復建コンサルタンツは2012年3月7日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代型ヒートポンプシステム研究開発プロジェクトの一環として、都市域の下水管路網を活用した下水熱利用・熱融通技術の実証実験設備を完成、運転を開始することを発表した。

都市部等の下水は、冬季は外気よりも水温が高く、夏季の昼間は外気よりも水温が低いため、従来のガスや油炊きボイラーに替わる給湯用や暖房用ヒートポンプの熱源水や冷房用の冷却水としての活用が期待されているが、日本では下水の熱源利用の事例は下水処理施設内と近隣に限られている。

そこで、都市部を流れる下水を未利用の「熱源」ととらえ、既存の下水管路網を対象とし、給湯や冷暖房を需要とする建物近隣の管路で下水の熱を利用できる下水熱利用システムを開発した。

今後は下水熱利用システムの効率・信頼性等を検証し、さらに2012年度に実施予定の下水熱融通技術の効率等の検証と併せ、総合効率を既存の熱供給システムの1.5倍以上とすることを目指している。

登録日時:2012/06/20 06:00:15 AM


English  

 

 

このページの先頭へ