生物多様性・食糧・水

2011年09月17日

 

日本の河川57%が「きれいな水」 全国水生生物調査

Keywords:  生態系・生物多様性  政府 

 


環境省と国土交通省は2011年6月6日、2010年に実施した全国水生生物調査の結果、全体の57%が「きれいな水」と判定されたと発表した。「少しきたない水」は29%、「きたない水」は10%、「大変きたない水」は2%(残り2%は判定不能)で、2009年度とほぼ同じであった。

同調査は、水生生物を指標として河川の水質を総合的に評価するため、そして環境問題への関心を高めるために、1984年から両省が毎年一般市民の参加を得て実施しているもの。

調査では、河川に生息する水生生物のうち全国各地に広く分布し、分類が容易で、水質に関わる指標性が高い30種を指標生物としている。河川で水生生物を採集して指標生物の同定・分類を行い、地点毎に、「きれいな水」「すこしきたない水」「きたない水」「大変きたない水」の4階級で水質の状況を判定する。「きれいな水」に生息する生物はサワガニやカワゲラ等9種が挙げられている。

同年度の調査には、小中学校(約4万6000人)の他、市民団体、子ども会、観察会等、計1,858団体、81,395人が参加した。調査地点は、一級河川539地点、その他の河川2,461地点で合計3,000地点。最も参加者が多かったのは福島県で、次いで岐阜県、岩手県であった。

日本全国の河川、「きれいな水」は60%(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023516.html

登録日時:2011/09/17 06:00:15 AM

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参照元

環境省 平成22年度全国水生生物調査の結果及び平成23年度の調査の実施について(お知らせ)

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13861

平成22年度全国水生生物調査結果

http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=17673&hou_id=13861


 

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