生物多様性・食糧・水

2011年07月13日

 

みどりの多面的機能の数量的検証など 第5回みどりの学術賞

Keywords:  生態系・生物多様性  大学・研究機関  政府 

 

内閣府は2011年3月7日、平成23年(第5回)みどりの学術賞に、千葉大学田畑貞壽名誉教授と岡山大学佐藤公行名誉教授の両氏の授与が決定したと発表した。

みどりの学術賞とは、「みどり」についての国民の造詣を深めることを趣旨とし、国内で植物、緑地、自然保護等に係る研究、技術、学術において顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与する賞。

田畑博士は造園学・環境計画学の分野において、一定地域内の樹林、水辺、農地等みどりで覆われた土地を「緑被地」、その割合を「緑被地率」という新たな概念と指標を用いて、地域環境におけるみどりの多面的機能の数量的検証と地域の緑被地構造解析を行い、既存の緑地を有効活用する「グリーン・マトリックスシステム」と呼ばれる独自の緑地環境計画手法を提案。みどりの都市づくりの推進、自然保護運動に大きく貢献した。

一方、佐藤博士は世界で初めて、植物生理学の分野で、光合成の初期反応で起こる水の分解や酸素とプロトン生成の場である光化学系II複合体を活性保持したまま高純度に精製することに成功。複合体の全体像を明らかにし、光合成研究の発展に大きく寄与した。


登録日時:2011/07/13 06:00:15 AM

English  

 

参照元

平成23年(第5回)「みどりの学術賞」受賞者の決定について
http://www.cao.go.jp/midorisho/houdo/houdo110307.html
グリーン・マトリックスシステム
http://itot.ne.jp/tsuzuki/363


 

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