生物多様性条約市民ネットワーク、「愛知ターゲット」実現のために緊急声明を発表

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生物多様性条約市民ネットワーク（2011年５月より国連生物多様性の10年市民ネットワーク）は2011年３月10日、生物多様性条約第10回締約国会議で採択された「生物多様性新戦略計画2011-2020（愛知ターゲット）」に反する２つの建設工事の即刻中止と事業の見直しを強く要請する緊急声明を発表した。

声明によると、日本が議長国として採択した「愛知ターゲット」では、生態系保全に関る20の目標を定めているが、それを妨げる建設工事が山口県上関町田ノ浦と沖縄県東村高江で進行していると訴えている。

田ノ浦は、瀬戸内海の他の水域でほぼ全滅した生物のサンクチュアリであり、漁場として生計の場でもあるが、中国電力による原発建設予定地の埋立工事が進められている。

一方、高江は、数多くの固有種や在来種が棲息するヤンバルの森にあり、琉球列島の世界遺産登録にむけた最重要地域の１つだが、防衛省による米軍ヘリパッド建設工事がおこなわれている。

登録日時：2011/06/29 06:00:15 AM