エネルギー・地球温暖化

2011年03月21日

 

新日鉄釜石、林地残材バイオマスを混焼し年間7,000トンのCO2削減へ

Keywords:  省エネ  3R・廃棄物  企業(製造業)  地球温暖化 

 


新日本製鐵は2010年11月25日、岩手県にある釜石製鐵所の既設石炭火力発電所(発電出力14万9000KW)で石炭と林地残材バイオマスの混焼試験を同年10月から開始したと発表した。

実証試験は、操業状況を見極めながら段階的に混焼率を上げていき、2011年3月まで行う。2011年度以降の混焼計画では、混焼率2%(重量比)で年間5,000トンの林地残材バイオマスを活用、年間約7,000トンのCO2削減を見込んでいる。

木を伐採した後に残る枝葉や間伐材など、森林に放置されてきた林地残材は、カーボンニュートラルの未利用資源として注目されているが、種々問題があってほとんど活用されてこなかった。今回、釜石市が行う「緑のシステム創造事業」によりバイオマスとして供給される。

同事業は、市域面積の9割を占める森林の計画的な森林整備推進、安定的な用材搬出、林地残材の有効活用をするシステムの構築を目指しており、釜石市が林内路網整備や高性能林業機械の導入を支援し、釜石地方森林組合が作業効率化による生産性向上に取り組み、釜石製鐵所がバイオマス混焼発電を実施、三者が連携して地域経済の活性化を図る。

登録日時:2011/03/21 06:00:15 AM

English  

 

参照元

新日本製鐵―林地残材バイオマス資源の本格利用を開始
http://www.nsc.co.jp/CGI/news/whatsnew_detail.cgi?section=0&seq=00020859
釜石市―緑のシステム創造事業に係る記者会見
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/
10,11657,77,309,html


 

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