生物多様性・食糧・水

2010年10月20日

 

海洋研究開発機構「日本近海は生物多様性のホットスポット」

Keywords:  生態系・生物多様性  大学・研究機関 

 

JFS/Scientists Find Japanese Waters to be Biodiversity Hotspot
Copyright 独立行政法人海洋研究開発機構


海洋研究開発機構は2010年8月3日、日本近海(日本の排他的経済水域)における生物多様性について包括的に解析した結果、日本近海は種多様性が極めて高い生物多様性のホットスポットであることを発表した。

同機構は、国際プロジェクト「海洋生物センサス」の一環として、京都大学、東京大学と共同で、日本の約50名におよぶ海洋生物分類学研究者の協力のもとに、現時点の文献データから日本近海の生物多様性について解析した。

日本近海の生物種数は、バクテリアから哺乳類まで合わせると3万3629種となった。日本近海の容積は全海洋の0.9%に過ぎないにもかかわらず、全海洋生物種数約23万種の14.6%を占めており、世界的に見ても生物多様性のホットスポットであることが示された。その理由は、地形、水深帯、水温、潮流、気候区分など環境が多様なことに起因するとしている。

分類学や生態学の研究が進まないため、未記載種や正式な出現記録がない種が多数存在する。今後出現が予測される種数を評価した結果12万1913種となった。前節の種数との合計15万5542種が現在の日本近海に分布すると推定される。

日本近海は生物多様性のホットスポット
http://www.jamstec.go.jp/j/about/
press_release/20100803/

登録日時:2010/10/20 06:00:15 AM

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