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2010年09月02日

 

パナソニック、白金を使わないディーゼル排ガス用触媒のサンプル出荷開始

Keywords:  環境技術  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業) 

 

JFS/Panasonic Begins Shipping Samples of New Catalyst for Diesel Exhaust Gas Purification
Copyright パナソニック株式会社


パナソニックの子会社パナソニックエコシステムズは2010年6月22日、ディーゼルエンジン排ガス中の粒子状物質(PM)を低減するため、白金を使わない方式の排ガス浄化用触媒を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。

ディーゼルエンジン車の排ガスに含まれるPMは、炭素を主成分とする微少な粒子で、大気汚染の原因になるため、規制により除去が定められている。PM除去用の従来触媒には貴金属の白金を使う必要があったが、新開発の触媒では白金を使わず、新たに開発したアルカリ金属元素を主成分とした化合物を使用している。一般的にアルカリ金属を使用した触媒は耐久性が課題となるが、最適な添加物を開発して解決した。

新触媒は、従来の白金を使用した触媒と比較して、約20%低い温度で同一の性能が得られるので、反応温度を維持するためのエネルギー消費量が従来より少なくなる。同社は高価な白金を使用しない新触媒を搭載することで、炭化水素、一酸化炭素、PMを除去するディーゼルエンジン排ガス処理装置全体のコストダウンと省エネが実現できるとしている。

ディーゼル排ガス浄化用触媒のサンプル出荷を開始
http://panasonic.co.jp/corp/news/
official.data/data.dir/jn100622-2/jn100622-2.html

登録日時:2010/09/02 06:00:15 AM

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