政策・制度・技術

2010年05月09日

 

日立製作所 レアアース磁石のリサイクル技術の開発へ

Keywords:  環境技術  3R・廃棄物  企業(製造業) 

 

日立製作所は2009年12月14日、経済産業省の「平成21年度新資源循環推進事業費補助金(都市資源循環推進事業-高性能磁石モータ等からのレアアースリサイクル技術開発)」により、レアアース磁石のリサイクル技術の開発を開始することを発表した。

レアアース磁石はレアアース(希土類)のネオジムとディスプロシウムと鉄との合金。小型で磁力が強く、耐熱性に優れる。パソコンなどのハードディスクドライブ(HDD)やIT機器、FA(Factory Automation)用高性能モータのほか、風力発電機、省エネ型のエアコンや洗濯機、ハイブリッド自動車の駆動用モータなど、低炭素社会を実現する製品に必要な材料として需要が高まっている。

しかし、レアアースの産出量は、中国が世界の97%を占めており、需要が増えると調達が困難になる可能性がある。また、従来の再生技術では廃水処理が必要で、廃棄物(鉄酸化物)も発生するなど、コストと環境保全の面で課題があった。

同社はまず、レアアース磁石の分離・回収装置の開発、使用済み磁石の再生技術の検討を行い、その後、リサイクル全体のコスト試算などを経て、2013年をめどにリサイクル事業の開始をめざすという。

レアアース磁石のリサイクル技術の開発を開始
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/
2009/12/1214a.html

登録日時:2010/05/09 06:00:15 AM

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