生物多様性・食糧・水

2009年10月26日

 

「BYOSクリーンネットワーク」淀川の外来水生植物駆除で初の実践

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  企業(製造業) 

 

JFS/BYOS
Copyright Shinya Murata & Panasonic


パナソニックグループ社内の環境保全を推進する「BYOSクリーンネットワーク協議会」は2009年6月20日、実践第一号として国土交通省淀川河川事務所が主催する淀川庭窪ワンドの外来水生植物駆除を行った。BYOSとは琵琶湖(B)、淀川(Y)、大阪湾(O)、瀬戸内海(S)を意味し、協議会はこれらの水質保全を目指し、今まで事業場ごとに分散していた同グループの環境活動を共有しようというもの。

今回は淀川河川事務所が認定する「河川レンジャー」と呼ばれる行政と住民をつなぐコーディネーターが、川の整備を行うための呼びかけをした。参加者は一般市民として参加したパナソニック社員や大阪商業大学の学生など30人。

淀川の本流沿いにある入り江・ワンドには、天然記念物の魚・イタセンパラを含むさまざまな淡水魚介類が集まっているが、6から7年前から外来水生植物が発生して水面を覆い、生態系に影響を与えている。今回はそれを取り除く作業と、ペットボトルやビニル袋など予想外に多くのゴミを集める作業にも追われた。

「BYOSクリーンネットワーク協議会」の実行委員長であり、「河川レンジャー」でもある山口進さんは、「この活動を通して社内での連携が実現しただけでなく、官、学、民が参加することで、まさにひろがるエコとなった。今後は、より多くの社員及び社員の家族が参加できるように情報を発信し、活動の場を提供していきたい」と話している。

市民の手で水質保全と次世代育成を 淀川水系の水質を調べる会(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024396.html
氷見市、絶滅危惧種・イタセンパラの保護活動を本格化(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023309.html
BYOSクリーンネットワークブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/byos2008

登録日時:2009/10/26 06:00:15 AM

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