2008年07月16日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(非製造業) 省エネ
日本郵船は2008年3月13日、海流予測情報利用有限責任事業組合が提供する海流予測情報を大型原油タンカー(VLCC)の運航に利用開始すると発表した。これにより従来の海流推測図に基づく場合に比べて、黒潮流域で最大9%の燃料消費量・CO2排出量削減が可能となる。
同事業組合が提供する海流予測は、人工衛星や漂流ブイ、船舶などから得られる日々の海洋観測データと海洋研究開発機構(JAMSTEC)で開発したシミュレーションシステムを利用して、スーパーコンピューター上で海流変動を予測するもの。10マイル(約18km)ごとの黒潮流域内における流速分布の詳細情報が把握できるため、黒潮をより有効に利用した省エネ運航ができる。
海流予測情報の効果検証は2006年から2007年にかけて、同社が運航する13隻のVLCCで行った。その23航海分のデータを集計した結果、黒潮流域を本海流予測情報に基づいて航行すると従来と比べて、当該海域における燃料消費量およびCO2排出量を最大9%削減できることを確認していた。
http://www.forecast-ocean.com/jpn/fop/
登録日時: 2008/07/16 05:32:55 PM