政策・制度・技術

2008年06月20日

 

兵庫県北部農業技術センター、大規模緑化工法を開発・全国に展開

Keywords:  環境技術  企業(非製造業)  大学・研究機関  生態系・生物多様性 

 

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Copyright 兵庫県立農林水産技術総合センター北部農業技術センター

兵庫県北部農業技術センターは、民間企業と共同研究を行い、大規模法面や平面への栄養繁殖性植物の機械施工を可能にした大規模緑化工法「ビオ・セル・ショット工法」を開発し、全国に展開している。

同工法によって、以下の特徴を持つグラウンドカバープランツ(地面や法面を覆う植物)の機械吹付けができる。(1)地表面を密に覆うことによって雑草の発生を抑制する、(2)開花による景観形成に優れる、(3)草丈が低く、刈り込みが原則として不要である、(4)軽微な維持管理によって長期の植生が可能。

専用の苗と専用の緑化基盤材等を吹付機械で混合攪拌し、事前に吹付造成した植物生育基盤上に吹付けて緑化を行う。栄養繁殖性植物であるグラウンドカバープランツは、従来手植えでしか植栽できなかったが、同工法によって大幅なコストダウンと省力化、安全性が実現した。

道路法面や公園や河川の堤防法面、水田畦畔など、除草や景観形成が必要な箇所での施工ができる。2004年、日本の空港では初めて、中部国際空港の駐機場に1ヘクタールの花畑を設置。2007年4月には、岡山市内の倉庫屋上(1,300平方メートル)にも施工。従来の半分の施工費で屋上緑化が可能となるため、今後は、ヒートアイランド対策としての屋上緑化への貢献も期待されている。



http://hyogo-nourinsuisangc.jp/6-mame/saku_engei/2.htm


http://www.ohmoto.co.jp/gcp/
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/6-mame/saku_engei/3.htm
コケで緑化を (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/364-j
ビルの屋上に花畑を 竹中工務店、薄層屋上緑化システム開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/807-j


登録日時: 2008/06/20 04:56:25 PM

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