政策・制度・技術

2007年07月15日

 

2006年度省エネ大賞は、高機能、高性能真空断熱材

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  政府 

 

経済産業省所管の省エネルギーセンター主催による2006年度第17回省エネ大賞において、ナショナルの冷蔵庫に用いられている真空断熱材「Vacua」シリーズが「経済産業大臣賞」を受賞し、2007年1月31日表彰された。

松下電器グループの松下冷機は、従来の「Vacua」シリーズをさらに進化させ、高断熱性を実現した高性能真空断熱材U-Vacua(Ver.IV)と、形状自由度の高い高機能真空断熱材Chip-Vacuaを開発。これが受賞につながった。

U-Vacua(Ver.IV)は、世界最高水準の熱伝導率0.0012W/mK(24℃)を達成。これはグラスウールの約38倍、硬質ウレタンフォームの約20倍の断熱性能となる。適用温度範囲はマイナス40℃から105℃で、主な用途としては、冷蔵庫、ジャーポット、自動販売機、バスユニット等の住宅関連機器など。ジャーポットなら保温時の消費電力量が10年前の製品に比べ約3分の1に低減できる。

Chip-Vacuaは、これまで、真空断熱材が基本的には四角形平板状のものしか得られなかったのに対し、芯材を上下に挟んだ外被材全面を面シールするChip(Composition of Heat Insulation Pattern)製造技術の利用で、芯材の形状、配置パターンに沿った熱溶着が可能となった。さらにチップ状の独立した集合体で構成されているため、フレキシブル性があり、形状適用度が高く、衣類など、今までの断熱材では困難だった用途への展開が可能になった。



http://www.eccj.or.jp/pressrelease/070116aw.html


省エネ大賞 経済産業大臣賞に日立空調システムのエアコン (関連のJFS記事)
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登録日時: 2007/07/15 10:59:25 AM

英語記事はこちら


 


 

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