2007年06月17日
日本は国土の約7割を森林が占めており、自然が豊かな国だが、その森林が今、危機的状況に陥っている。農山村の過疎高齢化や、外国からの安価な木材の輸入によって林業が衰退し、その結果、森を育てるために少なくとも10年ごとに行わなくてはならない間伐などの手入れがされず、荒廃する森林が増えているのだ。
一方、日本で現在使われている割り箸は約250億膳だが、その97%は中国から輸入されている。つまり、日本の森林は手入れ不足に陥っている一方で、日本人の使う割り箸のために他国の森林を減少させてしまっている。
そこで、NGO樹恩ネットワークでは間伐の端材を活用した「樹恩割り箸」の普及に取り組んでいる。この割り箸は、埼玉と徳島の知的障害者施設で製造されており、働くことを通じた社会参加により、障害者の自立を進める原動力ともなっている。
http://juon.univcoop.or.jp/
登録日時: 2007/06/17 02:04:43 PM
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