化学物質

2006年10月06日

 

滋賀県 環境こだわり農業によって、窒素や濁水流出の削減に成果

Keywords:  化学物質  地方自治体  食糧 

 

滋賀県は2006年6月29日、2004年度から実施している「環境こだわり農業」の環境影響調査中間報告をとりまとめた。農薬・化学肥料を減らした水田では、琵琶湖の富栄養化の原因となる窒素や濁水や農薬の流出が削減され、施肥改善および水管理改善効果が認められた。

環境こだわり農業は、県農業の健全な発展と琵琶湖等の環境保全を目的として、農薬や化学肥料の使用量を慣行の5割以下に削減し、濁水の流出を防止した農法。実施から3年目に制度を見直すため、安土町の環境こだわり区と慣行区の水田の窒素・リン・COD(化学的酸素要求量)の流入出量を測定して比較したところ、窒素は48.4%、リンは13.8%、CODは29.9%の削減効果が見られた。

環境こだわり農業の例として、03年度から減農薬・減化学肥料による酒米栽培に取り組んでいる吉田営農組合が「県環境こだわり農産物」の認証を受けている。この酒米は地元の酒造メーカーで醸造され、地元の米と水を使った地産地消の地酒として、04年春に発売された。

多賀町のRDR有機ファームで米の無農薬栽培に取り組んでいる八木完二さんも、「県環境こだわり農産物」の認証を受けている。1995年6月よりハーブの抗菌作用や殺菌作用に着目し、ハーブエキスをブレンドしてつくる独自の肥料により、化学合成農薬をハーブに置き換えることに成功したもので、その技術は国内外でも注目を集めている。




http://www.shigagpn.gr.jp/katudo/05/050709syoku.htm
http://www.rdr-1975.com/
滋賀県、環境こだわり農業推進中 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/978-j


登録日時: 2006/10/06 12:50:10 PM

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