生物多様性・食糧・水

2005年08月15日

 

アマモで海よよみがえれ - 大阪湾ダイビング計画

Keywords:  生態系・生物多様性  地方自治体 

 

海草のアマモを植えて、自然豊かなダイビングスポットをつくろうという取り組みが大阪湾で始まった。2004年12月にはボランティアのダイバーたちが、大阪府泉南市の海岸でアマモ約100株を海底に植え、種子約6000個を植えたマットも敷いた。

アマモは「海のゆりかご」と呼ばれ、水生生物の生息場所となるほか、海水の汚染源となる窒素やリンを吸収し、水をきれいにする作用がある。かつてはアマモが群生していた大阪湾も、現在は生活排水などで汚れて、夏の間は生物が棲みにくい状態になっている。

今回の取り組みは、大阪府や国が進めていた大阪湾の再生計画に、大阪のダイバーのNPOがアイデアを出して具体化、アマモの研究をしているNPOが賛同して実現した。漁業者も協力し、移植場所を提供している。

「アマモは小さな一歩だが、これをきっかけに多くの人が大阪湾の再生に興味を持ってくれたら」と大阪府企画室では期待を抱いている。2005年3月までアマモの生育状況を観察し、順調なら移植場所を広げていく予定。






登録日時: 2005/08/15 08:28:15 PM

英語記事はこちら


 


 

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