2005年05月27日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(製造業) 化学物質
(社)日本自動車工業会は、2005年2月14日、大気汚染や人体への悪影響が懸念される揮発性有機化合物(VOC)の自動車内での濃度を減らすため、自主的な取り組みを進めることを発表した。
同会では、自動車の使用環境を考慮し、車内のVOC濃度試験方法を研究、策定した。ホルムアルデヒドやトルエンなどを含む13の化学物質については、厚生労働省の定めた室内濃度指針値を車内の濃度指針値として適用する。ホルムアルデヒドの場合、1m3当たり100マイクログラム(0.08ppm)が指針値となる。
2007年度以降の新型乗用車について、こうした物質の使用を減らす取り組みを始め、トラック・バス等の商用車についても同様の取り組みを検討中。具体的には、接着剤や塗料に含まれる溶剤を水性のものにする、あるいは溶剤自体を使わないなどの対策を推進するほか、部品メーカーや素材メーカーとも協力し、包括的に取り組んでいく方針。
住宅ではすでに法律でVOCの使用が制限されているが、今後は車も居住空間のひとつととらえ、環境に配慮した開発が期待される。
http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=668
日産、2モデルの車室内VOC濃度を厚労省指針値以下に低減 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1155-j
登録日時: 2005/05/27 10:29:04 PM
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