交通・モビリティ

2005年02月27日

 

平田市の生活バス 廃油燃料でコスト削減

Keywords:  交通・モビリティ  3R・廃棄物  NGO・市民  再生可能エネルギー  地方自治体 

 

宍道湖の水質浄化をめざし、2004年4月から廃食油をリサイクルして生活バス3台の燃料としている島根県平田市は、同年10月の調査で、バスの燃料費が前年度に比べ、半年で約50万円削減できたことを明らかにした。市にある13台のバスにかかる経費を計算したところ、9月の軽油単価の値上がりを受けて、代替燃料を使わない10台についてはコスト増となったが、廃食油を原料とした代替燃料を使用している3台には、軽油取引税がかからないこと、原料となる廃食油を市民から無料で回収していることから、経費削減が実現した。

市は、公民館、学校給食センター、保育所、事業所など20ヶ所に回収拠点を設置。廃食油の持ち寄りには、市外の医療機関から排出されるポリ容器を無償で譲り受け、希望世帯に無償で配布。市内の8,100世帯のうち現在約6,700世帯が持ち込む廃食油は、廃食油軽油代替燃料化施設に運び込まれ、年間21,000-23,000リットルの代替燃料となる。

同市では、廃食油から生成される代替燃料が軽油に比べて黒煙は30%少なく、硫黄酸化物の排出もほとんどないことから、今後廃食油の回収量が安定して増加すれば増車したい考え。







登録日時: 2005/02/27 03:16:39 PM

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