2005年02月15日
Keywords: 生態系・生物多様性 大学・研究機関 幸せ 政府
林野庁所管の社団法人である国土緑化推進機構は2004年10月19日、森林浴効果が立証されたと発表した。国土緑化推進機構もそのメンバーの一員である「森林セラピー研究会」が森林のもつ癒し効果について医学的実験を行ったもの。
同研究会は、2004年7月、20代前半の男性12名を被験者に、2日間にわたり、森林部と都市部でどのような生体反応の違いがみられるか、千葉県で現地調査を行った。被験者は同一宿舎に宿泊、同じ食事をとり、森林散策、都市部歩行、あるいは20分間座っている、などの活動を行い、脳活動、唾液中のストレス・免疫関連物質、心拍、血圧などについて生体反応測定を行った結果、明らかに森林浴のリラックス効果が認められた。
森林のもつ癒し効果については、ドイツなど幾つかの国で自然療法として取り入れられており、その健康増進効果、リラクゼーション効果には高い関心が寄せられているが、これまで生理的データがほとんど蓄積されていない。今回の実験は、森林浴効果に関する医学的実験として、世界に先駆けたものとなる。
国土緑化推進機構では、この調査結果を踏まえ、関係機関と連携し「森林セラピー基地」等の公募・審査・認定に取りかかることにしている。
登録日時: 2005/02/15 04:20:16 PM
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