生物多様性・食糧・水

2004年05月08日

 

地元とともに作る、魅力ある里山へ

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  再生可能エネルギー  市民社会・地域 

 

(財)大阪みどりのトラスト協会は、大阪府内のみどりを増やし、育てる運動の推進母体として1989年に設立された。ブナ林などの貴重な自然を対象にしたナショナルトラスト運動、里山保全、緑の募金など、幅広い事業を行っている。

里山保全活動の中でも、大阪府茨木市での「車作(くるまつくり)の森保全活動」は、地元住民が保全活動に積極的に協力しており、ユニークな活動となっている。地元住民、ボランティアと協会が協議会を設け、一体となって保全に取り組んでいる。

この地域にはキツネノカミソリという植物が群生している。夏には観察会が催され、谷一面に広がるキツネノカミソリを見るために多くの人が訪れる。また、手作りの炭焼き窯があり、桜並木の土壌改良に使う炭を作る活動もするなど、魅力的な活動地として若い参加者も増えている。

協会は里山保全の対象を、森林だけでなく田畑なども含んだ広義の「里山」に広げ、里山の生活環境に多くの人が触れられるようにすることで、里山と都市の交流を盛んにしたいと考えている。また、木材や炭のバイオマス資源としての活用も模索中だ。



http://www.ogtrust.jp/




登録日時: 2004/05/08 10:10:06 AM

英語記事はこちら


 


 

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