生物多様性・食糧・水

2004年02月04日

 

日本のカメの6割以上が外来種

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  政府 

 

日本全国のカメについて調べてみると、海外からペットのために輸入された外来種が6割以上で、日本固有の種であるニホンイシガメは全体の1割にも満たないことがわかった。

この調査を行ったのは、(財)日本自然保護協会。2003年7-8月に「NACS-J自然しらべ2003-日本全国カメさがし-」として全国46都道府県・802箇所からの集められたのべ5,966頭の情報を集計したもの。

一番多かった種類はミシシッピアカミミガメ。「ミドリガメ」と呼ばれてペットショップで売られている種類。原産は北米で、全体の6割を占めていた。次に日本在来種のクサガメ、ニホンイシガメと続くが、それぞれ約2割、1割弱と、ミシシッピアカガミミガメに大きく引き離されている。ニホンイシガメは、絶滅危惧種に指定されている地域もある。

日本自然保護協会は、この結果を元に「動物取扱業者を免許制にし、『悪影響を及ぼすおそれのある種』についても輸入を禁止すべきだ」などの内容のパブリックコメントを環境省に提出している。



http://www.nacsj.or.jp/event/ss2003/index.html



登録日時: 2004/02/04 09:06:47 PM

英語記事はこちら


 


 

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