2003年11月14日
森から木を一本使ったら、木を一本返すように植えてあげよう。1981年に発足した『ドングリの会』は、そのようなオークヴィレッジの考えからスタートした。20年後の2001年、「NPO ドングリの会」として再スタートした同会は、森づくりが21世紀に地球に恩返しできることのひとつであると、"子ども一人、ドングリ一粒"を合言葉に活動している。
一粒のドングリは、東京都や岐阜県清見村にある苗畑で、芽を出した幼樹に定期的に水撒きや草刈りをして育てたあと、毎年春に山へ植樹する。山では、苗木が草の勢いに負けないようにその周りを刈り、下草の背丈を越すほどに成長するまで手入れをしながら育林を行う。そして秋には森に入り、ドングリを拾い集める。こうして拾ったドングリは、苗畑や会員の手によって育てられ、ふたたび山に植樹される。
ドングリの会の活動は、私たちが壊してしまった生態系を再生させるための、だれでも身近にできる取り組みであるとともに、未来を担う子どもたちにとって質の高い環境教育の場ともなっている。
登録日時: 2003/11/14 10:36:57 AM
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