化学物質

2003年02月20日

 

塩ビ・ホルムアルデヒド、大気や地下水でも発がんリスク

Keywords:  化学物質  政府   

 

環境省は、化学物質の環境リスク初期評価等を発表した。化学物質に対するリスク管理の行政施策上優先度が高いと考えられる化学物質を対象として実施しているもので、健康リスク初期評価の一環として、発がん性の評価を試行的に実施した。

発がん性に関する定量的なリスク評価の結果、相対的にリスクが高い可能性があり「詳細な評価を行う候補」として、塩化ビニルモノマーとホルムアルデヒドが挙げられた。

塩化ビニルモノマーは,食品包装材,ビニールシート,建材など様々な分野で用いられているポリ塩化ビニル(いわゆる塩ビ)を形成する基本単位。

ホルムアルデヒドについては、「一般環境大気及び室内空気の吸入暴露による発がんリスクが高い可能性がある」、塩化ビニルモノマーについては、「地下水を含む経口暴露による発がんリスクが高い可能性がある」と報告されている。

なお、発がん性に関する定性的な評価を行った結果、アクリロニトリル、アセトアルデヒド、酸化プロピレン、1,2-ジクロロエタン及び1,3-ジクロロプロペンの5物質が定量的なリスク評価を行う候補と判定された。



http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=3877




登録日時: 2003/02/20 03:58:00 PM

英語記事はこちら


 


 

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