交通・モビリティ

2011年03月13日

 

エコドライブ 交通流全体のCO2削減に効果あり

Keywords:  交通・モビリティ  地球温暖化  大学・研究機関  省エネ 

 

JFS/Ecodriving Found to Reduce CO2 Emissions of Nearby Traffic
Copyright 独立行政法人国立環境研究所


独立行政法人国立環境研究所は2010年11月1日、エコドライブによるCO2排出量の削減効果を交通流シミュレーションで評価したところ、周辺車両にも削減効果が波及することが分かったと発表した。

エコドライブは、単独でみた場合には削減効果があるものの、全体としては交通の流れを乱すためCO2排出量が増えるのではないかとの懸念があった。そこで同研究所は、数パターンの信号間隔と制御方法の道路区間を対象に、エコドライブ実施率と交通量別の影響をみる交通流シミュレーションを用い、エコドライブの削減効果を評価した。

その結果、規制速度で走行すると、信号停止が少なくなるよう信号制御された区間でエコドライブの効果が大きくなることが分かった。また、エコドライブ実施車両が率いる車群ができることで、それ以外の車両にも効果が波及することも明らかになった。例えば、実施車両の割合を40%とすると、実施車単体に比べて約2倍の効果が期待できる場合があるという。一方、信号制御が連動していない区間や信号が多い市街地等では効果が小さくなることも分かった。

同研究所では、つくば市内の2つの道路区間で信号間隔と制御方法を再現した交通流シミュレーションを行い、同様の結果を得た。今後の課題は、面的な道路ネットワークでの分析だと述べている。

登録日時:2011/03/13 06:00:15 AM

English  

 

参照元

エコドライブの二酸化炭素排出量削減効果は交通流全体に波及する
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2010/20101101/20101101.html


 

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