2009年12月21日
環境省は2009年10月1日、生物多様性基本法及び第三次生物多様性国家戦略に基づいた「生物多様性地域戦略策定の手引き」を作成したと発表した。作成にあたっては、一般からのパブリックコメント65件を踏まえ、うち41件を本文に反映させている。
同手引きは、主に都道府県、市町村の実務担当者を対象にし、生物多様性保全について、実践的な取り組みができるよう促すことを目的としている。内容は、生物多様性地域戦略の必要性、策定・推進・進行管理の考え方、手法など。
人類は生物種の絶滅速度をここ数百年で1,000倍に加速させているという状況などを挙げ、生物多様性の重要性を記し、さらに地域戦略策定、推進の必要性を示している。地域ごとに異なる生物多様性の課題があり、その固有性を踏まえた社会経済活動と自然との調和によって、地域の活性化につながることも期待できるとしている。
参考事例として、2008年に策定された「滋賀県ビオトープネットワーク長期構想」や、生物多様性保全がより良い地域社会の実現につながった兵庫県豊岡市の「コウノトリの野生復帰への取り組み」などを挙げている。
生物多様性の保全に向けて No.71 (2008年7月号)
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/
022700.html
生物多様性地域戦略策定の手引きについて
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11612
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=14330&hou_id=11612
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=14331&hou_id=11612
登録日時:2009/12/21 06:00:15 AM