2009年05月23日
気象庁は2009年2月3日、2008年の世界と日本の年平均気温について発表した。世界の年平均気温の平年差は+0.20℃で、統計を開始した1891年以降では10番目に高い値、また、日本の年平均気温の平年差は+0.46℃で、統計を開始した1898年以降では11番目に高い値だった。平年差とは平均気温から平年値を引いた値で、平年値は1971~2000年の30年平均値が使用されている。
年平均気温は、長期的には100年あたりで世界では0.67℃、日本では1.11℃の割合で上昇しており、特に1990年代以降高温となる年が頻出している。平年差の上位12位までを見ると世界ではすべて1990年以降が占めており、日本でも9位以外はすべて1990年以降である。
高温となる年が頻出しているのは、CO2などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響に、数年から数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったことが要因と考えられる。また、2008年の年平均気温がここ数年に比べて低くなった要因の一つとして、2007年春から2008年春に発生したラニーニャ現象の影響が考えられている。
2007年の世界と日本の年平均気温、高い値を記録 気象庁発表(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024817.html
平成20(2008)年の世界と日本の年平均気温について
http://www.jma.go.jp/jma/press/0902/03b/world2008.html
登録日時: 2009/05/23 06:00:15 AM