生物多様性・食糧・水

2009年05月07日

 

「日本一かまくら祭」2010年を最後に中止を決定

Keywords:  生態系・生物多様性  地方自治体 

 

JFS/kamakura matsuri Copyright 清見里人(さとびと)学校


雪国で知られる岐阜県高山市で、2月14日に開催されてきた「日本一かまくら祭」が2010年の第20回を最後に中止することが決まった。理由は温暖化によると考えられる雪不足である。

同祭は、直径20メートル、高さ10メートルの巨大かまくらが呼び物。かまくらは雪でできているが、中に入ると寒さが和らぐ。祭りでは、かまくらの中で2,700個の星を映したプラネタリウムなどを楽しむことができた。

同祭のかまくら作りに必要な雪は、大型ダンプカー約300台分。例年はこの地方で12月下旬から降り始める雪を除雪作業で駐車場に集めておいたものと、屋根の雪下ろしによるもので作っていた。近年降雪が減ったことが原因で、2008年は祭りを中止、2009年は周辺地域からダンプカー延べ約100台分の雪を集め、高さを例年より1メートル低いものにしたという。

同市の祭り当日の最高気温は、15.3度(平年3.7度)と平年より10度以上高かった今年は、かまくらに入ってようやく冬の寒さが感じられた。主催者は「大変残念だが中止せざるを得ない。日本は先進技術を生かし、温暖化対策をもっと積極的に行ってほしい」と話している。

清見里人学校
http://www2.plala.or.jp/satobitogakko/

登録日時: 2009/05/07 06:00:15 AM

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