交通・モビリティ

2008年10月19日

 

鉄道・運輸機構と国華産業、電気推進のスーパーエコシップ運航開始

Keywords:  交通・モビリティ  企業(製造業)  地球温暖化  政府  省エネ 

 

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Copyright 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構

鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は2008年7月11日、電気推進の1000トン型スーパーエコシップ(SES)「国朋丸」が6月30日に竣工したと発表した。本船は、鉄道・運輸機構と国華産業が船主となり、鈴木造船(三重県四日市市)において建造されたケミカルタンカーで、約2500立方メートルの貨物容積を持つ。国華産業が運航してケミカル製品の輸送を行う。

本船は、最適船型の適用や二重反転プロペラ等の新技術を採用して推進効率の向上を図っている。さらに従来型(ディーゼル主機関直結駆動)で使用する大型ディーゼル機関の代わりに3台の小型ディーゼル発電機を採用し、2台の電動機でプロペラ駆動をする方式としたことにより、船内電力需要に合わせて発電機の運転台数を最適化できるので、省エネが図れるとともに、機器が複数あることで一部故障が生じた場合でも運航可能であり安全性も向上している。

海上試運転の結果、従来型に比べて、約15%の燃費改善となった。環境負荷では、二酸化炭素約15%削減、窒素酸化物約30%削減、硫黄酸化物約15%削減となった。また、発電機と推進器が直結されておらず、防振支持が容易なことから、騒音の低下が見られ、船内環境の向上にもなっている。



http://www.kokuka.co.jp/index.html
http://www.ssy-co.jp/


登録日時: 2008/10/19 11:16:15 PM

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