2007年05月26日
世界各地でカエルなどの両生類を減少・絶滅させているといわれる「カエルツボカビ症」が2006年12月、日本で初めて確認された。ヒトへの感染はないが、この感染症が両生類に流行すると根絶は不可能で、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどは、カエルの飼育者などに、対策を呼びかけている。
ツボカビは、両生類の皮膚に感染し、致死率は90%以上といわれる。水中で感染するため、一度野外に広がると根絶は不可能となる。今回感染が確認されたのは、輸入されたカエルとみられ、ペットとして飼われていた。
カエルが減少すれば、生態系の食物連鎖に影響を及ぼし、また、カエルは昆虫を食べるため、カエルがいなくなると害虫が大発生し農林業に被害を与える可能性がある。
WWFジャパンなどは、カエルの飼育者に対し、カエルに異常があった場合に検査を受けることや、カエルの死体を野外に捨てないなどの対策を呼びかけている。カエルツボカビ症に関するQ&Aは以下のサイトを参照(日本語のみ)。
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/news/2007/20070112.htm
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/q-a20070113.htm
登録日時: 2007/05/26 11:04:10 PM
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