2003年11月29日
名古屋港水族館で2003年9月12日午後8時40分、同水族館のウミガメ回遊水槽で飼育しているアオウミガメが、水槽に隣接する人工砂浜に産卵したことが確認された。屋内の環境下では世界で初めて。
9月13日、卵の掘り出し作業を行い、117個の卵を確認、約2カ月後のふ化を期待し、別棟のカメ類繁殖研究施設の人工ふ化場に移殖した。その後、同じアオウミガメが9月26日にも産卵。翌日100個の卵を確認し、人工ふ化場に移殖した。
アオウミガメは熱帯から亜熱帯海域に分布し、海草類(アマモなど)や海藻類(テングサなど)を主に食べている。今回産卵したアオウミガメは、1992年5月13日にインドネシア(野生)から学術調査を目的に搬入したもので、大きさは直甲長約87cm、体重約102kg。
同水族館では、1995年に世界で初めてアカウミガメの室内人工砂浜での産卵、ふ化に成功。2003年、NOAA(アメリカ大気海洋気象局)ウミガメ研究部門との長期にわたるアカウミガメの太平洋回遊経路解明共同研究も始まっている。
登録日時: 2003/11/29 09:57:39 AM
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