2003年02月27日
Keywords: 生態系・生物多様性 企業(非製造業) 地球温暖化
アクロス福岡
13層からなるステップガーデンは、横幅が120m-98m(階によって異なる)、奥行きが6m。そこに、ウメ、カエデなどの高木類や、ハイネズなどの下垂性植物をはじめ、全体で76種類37,000本の樹木が寄せ植えされており、自然の山のような景観となっている。給水用スプリンクラーが設置されているものの、これまでは自然の降雨だけで十分で、散水はしたことがないという。
このアクロス福岡ビルのステップガーデンの実測調査から、階段状屋上緑化にはヒートアイランド緩和効果があることがわかった。ステップガーデンの日中のコンクリート表面温度がセ氏50度以上だったのに対し、植物の表面はセ氏38度で15度も低い。植物はまた蒸散により周囲の空気も冷やす。
ステップガーデンは階段状のため、風の弱い夜間にも階段の傾斜に合わせて「吹き降ろし」の風が吹く。植物の表面温度が放射冷却現象によって急激に冷やされ、冷気が吹き降りるためだ。都会の熱帯夜の緩和が期待できるという。
http://www.takenaka.co.jp/news/pr0108/m0108_05.htm
登録日時: 2003/02/27 10:46:54 AM
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