ProjectsJFSのプロジェクト

 

2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 環境(Nature)/温暖化

N-2. 1人当たり温室効果ガス排出量(年間)

1.現在値
10.5トン/人年(2003年度)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 0点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
持続可能な社会では温暖化・気候変動の影響が最小限にとどめられている。現在、日本の二酸化炭素排出量は約13億トンで世界の約5%を占めている(人口は世界の約2%)。1人当たりでは約9.9トンで、米国の約20トンより低いが中国の約2トン、インドの約1トンと比べ非常に高い水準にある。
全体の排出量を生態系の吸収許容な範囲に抑えるには、1人当たりの大幅な排出量削減が必須である。温暖化効果を引き起こすのは二酸化炭素排出量以外にもメタンやHFCsなどがあるため、他の温室効果ガスの分を加えた1人当たり温室効果ガス排出量(年間)を指標に選んだ。

4.2050年の目標
2.0トン/人年

5.将来あるべき姿
2.0トン/人年

6.あるべき姿と目標値の理由
国立環境研究所と東京工業大学の研究チームは、気温の上昇を2度以下に抑え、温暖化による深刻な影響を避けるためには、温室効果ガスの濃度を現在の約1.3倍程度で安定させ、排出量も地球全体で2050年には1990年水準の半分以下にする必要があると試算した(2005年3月発表)。これを人口比で割り当てると、日本は約80%(9億8000万トン)、1人当たりでは約2.0トンの削減が必要となる。

7.出典
環境省「我が国の温室効果ガス排出量」をベースに算出

8.一口メモ
温室効果ガス排出量を年度の総人口で割り、算出。京都議定書の基準年の値は、1990年を採用。ただし、HFCs、PFCs、SF6については1995年の値。EUでは1990年水準と比べて2050年までに最大80%の削減を測ることを検討している。

English  
 

このページの先頭へ