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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 経済(Economy)/資源生産性

E-2. 資源生産性(GDP/天然資源等の投入量)

1.現在値
約27.5万円/トン(2001年度)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 3点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
現在、人口が全世界の20%のOECD諸国が全世界の資源の80%を使っており、資源確保をめぐる国家間の対立も深刻化している。また、化石燃料の過剰使用は、資源(ソース)の枯渇だけでなく、発生する温暖化ガスが森林や海など吸収源(シンク)の許容量を超え、地球温暖化・気候変動などの問題を引き起こす。ソースとシンク両方の許容範囲内で、環境負荷をより低減した形で経済を維持・発展させていくためには、資源生産性の劇的な向上が不可欠。そのため、いかに少ない天然資源の投入量で、高い国内総生産(GDP)を達成するかを示す「資源生産性」を指標として選択した。

4.2050年の目標
約210万円/トン

5.将来あるべき姿
420万円/トン

6.あるべき姿と目標値の理由
循環型社会基本計画では、2010年の目標値として、1990年比のほぼ2倍(ファクター2)に相当する約39万円/トンを掲げている。これに対し、ドイツのヴッパータール研究所は、先進国は2050年までにF10(1990年比)の達成が必要と試算した(1991年)。これは2050年までに世界人口が倍増するなか、世界のCO2排出量を半減し、更に資源使用量を世界で平等なレベル(負荷を2/5)にすることを意味する。環境負荷を1990年の1/2にまで下げるなら、F20が必要である。オランダのBrezet教授(デルフト工科大)は、製品改善、再設計、機能革新、社会システム変革によってそれぞれF2、F5、F10、F20が可能としている。これらの議論に沿い、JFSでは2050年の目標をファクター10、あるべき姿をファクター20とした。

7.出典
環境省「平成13年度の我が国における物質フロー及び物質フロー指標」より

8.一口メモ
新規天然資源、エネルギーの投入により、どれだけの経済価値を生産できたかを示す。

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