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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 個人(Wellbeing)/心身の健康

W-4. 自殺死亡率(人口10万人あたり)

1.現在値
25.5人/10万人(2003年)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 43点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
物質・精神の両面から満たされた価値のある「生」を送ることはあらゆる人の望みである。しかし「健康問題」「経済・生活問題」など、様々な理由で心のバランスを失い、生きる価値を見出せなくなる人が現在増えている。
日本の自殺者数は、1998年に3万人を超えて以降、増加傾向にある。10代から40代の死亡原因の上位(1位又は2位)を占め、高齢者の自殺も増えている。人口10万人あたりの人数は、日本は世界でも最も高いレベルにある。経済的な豊かさの一方でなぜこうした状況に陥っているのか。「人々が未来に希望をもてる社会とは何か」を改めて見直す必要があることから自殺死亡率を指標に選定した。

4.2050年の目標
7.1人/10万人

5.将来あるべき姿
限りなくゼロに近づく

6.あるべき姿と目標値の理由
現実的にゼロになることはありえないかもしれないが、心の安定を失い、生きる価値を見出せなくなった末の行為としての自殺は限りなくゼロをめざしたい。
2050年の目標値は、現実的に可能な標準として、自殺死亡統計の国際比較において自殺死亡率の最も低い国イタリアの7.1人(人口10万人、1999年)とした。

7.出典
厚生労働省『人口動態統計特殊報告 自殺死亡統計』より

8.一口メモ
男女の年齢調整死亡率を比較すると、1950年には「全死因」は男が女の約1.3倍、「自殺」は約1.7倍であったが、徐々に男と女の差が大きくなり、2003年には「全死因」では男が女の約2倍、「自殺」では男が女の約3倍。

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