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『100人村ワークショップ』で感じる世界の多様性

ダイワJFS・青少年サステナビリティ・カレッジ 第3期・第7回講義録

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上條直美氏
立教大学異文化コミュニケーション研究科特任准教授

東京YMCA、NGO、明治学院大学国際平和研究所などを経て現職。NPO法人開発教育協会副代表。共著に『地域から描くこれからの開発教育』(新評論)、『開発教育―持続可能な世界のために』(学文社)、『ワークショップ版世界がもし100人の村だったら』(開発教育協会)など。

*第7回はワークショップ形式で行ったため、講義録はありません。

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ワークショップの様子


◆私が考える「サステナブルな社会」

開発教育は、世界のさまざまな国や地域の人々の暮らし、特に貧困地域の人々が抱える問題にフォーカスを当ててきました。でも今思うのは、「私たちの足もと」。例えば自分が暮らす町、自分の生きてきた場所、環境。何が正しくて、何が間違っているのかは、一人ひとりが考えていかない限り答えは出ないと思います。


◆次世代へのメッセージ

そして自分の答えがほかの人の答えと違っても、お互いに受け入れ合うことから始めるのが大事ではないでしょうか。この世の中に「絶対正しい」人もこともないと思います。自分に迷う「ゆらぎ」が他者を受け入れる「すき間」になっていくのではないでしょうか。


◆受講生の講義レポートから

「座学では、他人事のように考えて評論家的な発言をしがちになりますが、ワークショップで実際に体験することで、講義とは違った経験ができました」

「ふだん勉強していると、『富裕層』と『貧困層』の2つに目が行きがちですが、今回『中間層』の役割をしたとき、貧困層とさほど変わらない現実があったり、中間層の中でも大きな格差があることが分かりました」

「100人だと周りの人の様子も分かるし、助けようとか協力しようと思う。でも、遠い地域の誰かのことを考えて行動することは難しいと思います。家の近所の人のことも知らないのに、他国の人との関係性はもっと難しいです」

「『100人村』を取り上げたテレビを見たことはありましたが、ワークショップで実際に動いてみて、地球の現状を改めて考えることができました。私が日本で生きている意味をできるだけ考えていきたいです」


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