エネルギー・地球温暖化

2014年03月15日

 

企業のブランド価値 ピークカットに向けた節電設備の導入によって最も高まる

Keywords:  省エネ  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  企業(非製造業) 

 

グラフ:節電設備導入による企業ブランド価値への貢献度
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関西大学商学部陶山計介教授と一般社団法人ブランド戦略研究所が2013年8月~11月に行った「省エネ・ピークカットへの企業の取り組みがもたらす企業ブランド価値」に関する調査の結果、企業の環境保全・節電の取組みのうち、ガス空調、太陽光発電、風力発電など本格的な設備の導入が企業価値を最も高め、企業ブランドに大きく寄与することが明らかになった。

「企業ブランド価値」は、中・長期的に企業活動を継続するために必要な「経済価値」「環境価値」「社会的価値」「顧客価値」「従業員価値」の5つの成分価値をもとに算出。調査では、省エネやピークカットに先進的に取り組んでいる企業にインタビューを行った上で、企業規模や経営者の意識・行動レベルの違いが、節電や環境保全に向けた企業の行動において、企業価値にどのくらい寄与するかを定量的に分析した。

その結果、企業の環境保全や節電に向けた取組みのうち、本格的な省エネ・節電設備の導入が、企業価値を最も高めることが明らかになった。それは、短期的にはコス ト負担増をもたらすが、中長期的には企業の「環境価値」だけでなく、「経済価値」「社会的価値」を含むすべての企業価値の要素に対して寄与し、企業のブランドを高める原動力となる。

具体的には、省エネ・ピークカット施策に関して高い意識をもつ先進的企業は近年、「ガス空調」「自家発電」「ガスコージェネレーション」に積極的に取り組んでいるが、それによって、「経済価値」は1.40倍、「環境価値」は1.60倍、「社会価値」は1.81倍というように、企業のブランド価値も大きく高まることが予想される。

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