東京スカイツリー地区の熱供給システムで国内最高レベルの省エネ・省CO2を達成

私鉄大手の東武鉄道とグループ会社の東武エネルギーマネジメントは2013年８月27日、東京スカイツリータウンとその周辺の建物・施設に導入した熱供給（地域冷暖房：DHC）システムについて、2012年５月22日の開業後１年間の省エネ・省CO2実績を発表した。東京スカイツリーは2012年完成時点で自立式鉄塔としては世界一の全高634mの電波塔で、観光・商業施設やオフィスビルを含めた周辺施設は東京スカイツリータウンと呼ばれる。

熱供給システムの年間総合エネルギー効率（COP）は国内熱供給システムにおいて最高レベルの1.362を実現。年間一次エネルギー消費量は個別熱源方式と比べて約44％減と大幅減。省CO2効果では、CO2削減率（量）で個別熱源方式と比べて約50％減を達成した。

同熱供給システムでは、高効率・省エネ・省CO2性能の大型熱源機器の導入や、保有水量約7,000トンの大容量水蓄熱槽の設置に加え、国内熱供給で初の地中熱利用システムの導入、熱源機器の計画的な定速運転などの運用により、国内最高レベルの省エネ・省CO2を達成できたとしている。