化学物質

2005年12月02日

 

全国一級河川中のダイオキシン類、環境ホルモン濃度、減少傾向見られず

Keywords:  化学物質  政府 

 

国土交通省は2005年8月2日、2004年度全国一級河川におけるダイオキシン類、および内分泌攪乱物質に関する実態調査結果を公表した。

ダイオキシン類については、全国一級河川で水質241地点、底質242地点で調査を実施した結果、水質11地点で要監視濃度(環境基準値の2分の1)を上回った。また、参考値(調査時に降雨の懸濁物質の影響を強く受けたことが推測される値)ながら、2地点で要監視濃度を上回り、うち1地点は環境基準値も上回っていた。底質では、要監視濃度を上回る地点はなかった。

内分泌攪乱物質では、水質94地点、底質22地点で調査を実施した結果、水質調査で調査対象物質のいずれか1つでも検出された地点は28地点あり、12地点で調査の目安として設定された重点調査濃度を超える値が観測された。うち7地点は今回新たに汚染が確認されたが、2003年度調査で重点調査濃度を超えていた22地点中17地点では、今回これを下回った。底質については、22地点中、8地点で内分泌攪乱物質(調査対象は1種類)がみつかった。

以上の結果から同省は、(1)ダイオキシン類の濃度が高い地点が、内分泌攪乱物質の濃度も高いという関係は一般的に見られない、(2)調査の経年変化では、ダイオキシン類、内分泌攪乱物質ともに、明確な減少傾向は見られないとし、引き続き調査を実施し、将来的な対策のためにデータの蓄積を図る考え。



http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/05/050802_.html




登録日時: 2005/12/02 03:31:21 PM

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