2012年06月29日
Keywords: 環境技術 企業(製造業) 生態系・生物多様性 食糧
総合エレクトロニクスメーカの富士通は2012年3月14日、無線ネットワークにより、農園の気象データや生育情報を収集、分析する農園情報センシングネットワークを用いたスイートコーン栽培の実証実験を山梨県で開始したと発表した。
山梨県では新規就農者や農業への新規参入法人が年々増加し、比較的栽培が容易なスイートコーンの栽培に取り組む事例が増えているが、スイートコーンは生育初期に、温度、湿度を管理することが難しいため、ベテラン農家の栽培ノウハウが広く継承される事が望まれていた。
実証実験では、ビニールハウスの扉の開閉による換気のタイミングと温度、湿度データの収集を行い、無線ネットワークを通じ距離が離れた事務所にデータを定期的に送信する。収集したデータを分析することで、換気のタイミングと温湿度情報の相関関係を見える化し、ベテラン農家の栽培ノウハウを新規就農者や新規参入法人の育成に役立てる。
実証実験は、農村と企業が協働活動を進めることを山梨県が支援する「やまなし企業の農園づくり制度」を活用して行われる。
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登録日時:2012/06/29 06:00:15 AM