2009年08月06日
事務機器大手のリコーは2009年3月31日に、「リコーグループ生物多様性方針」を制定した。
リコーグループでは、企業の事業活動は生物多様性の恩恵に依存するとともに、さまざまな影響を与えているとの認識を持っている。この影響を削減するとともに、生物多様性を保全することを使命とする考えから、この方針をまとめた。
方針では、今後生物多様性に関して実践していく内容を表しており、継続的な活動によりその実現を目指していく。
内容は8項目あり、前半は、「経営の課題」「影響の把握と削減」「進め方」「技術開発の促進」。原材料調達を含む事業活動における生物多様性への影響評価、把握、分析、数値目標化を行って削減に努めることや、生態系の仕組みや生物の成り立ちに学んで知恵を生かした技術開発を推進することなどを挙げている。
後半は、「地域との連携」「社員全員参加の活動」「環の拡大」「コミュニケーション」。経営者の率先した行動と全社的な啓発施策により社員の自主的な活動につなげていくことや、ステークホルダーと連携して情報・知見・経験を共有し生物多様性活動の環を広げていくことを挙げている。
なお、同社は、2008年5月ドイツ政府の主導による「ビジネスと生物多様性に関するイニシアティブ リーダーシップ宣言」に署名している。
日本企業9社「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」に署名(JFSの関連記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024936.html
登録日時: 2009/08/06 06:00:15 AM