2006年05月25日
Keywords: 3R・廃棄物 再生可能エネルギー 地方自治体 地球温暖化
札幌市は、市内西区にある琴似流雪溝を流れる下水処理の温水の一部を利用してヒートポンプと組み合わせ、西区民センター、西保健センターに下水廃熱利用のクリーンな暖房を導入する。2006、2007年度で工事を行い、2007年度冬期から暖房を始める予定。
流雪溝とは、冬期の道路の雪対策の一環として市内幹線道路に沿って何箇所か設置されているもので、道路に積もった雪を除雪して道路わきにつくられた溝に落とすと、下水処理場から圧送されてきた下水処理水が雪を溶かすしくみ。下水処理水は冬期でも13℃-14℃の温度を保っている。
今回計画された暖房システムは、この下水処理水から約3度の熱を回収し、ヒートポンプを使って暖房系統の循環水を50度近くまで加熱する仕組み。このシステムが導入される施設では、現在は都市ガスで暖房をしているが新システムに切り替わると、コストが年間約200万円節約でき、省エネ効果は25%、二酸化炭素の排出も25%削減できると見込まれている。
http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/jigyou/ryusetsukou.html
登録日時: 2006/05/25 10:07:41 PM
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