エネルギー・地球温暖化

2005年07月08日

 

サントリー、コージェネシステムで省エネ・CO2排出量削減

Keywords:  省エネ  企業(製造業)  地球温暖化  環境技術 

 

大手飲料メーカーであるサントリーは、京都ビール工場へのコージェネレーションシステムの追加導入により、1999年比で省エネルギー比率16%、CO2排出量の削減6,800トン(14%削減)を達成できそうな見込み。同時に、同システムによる自家発電で、同工場全体の使用電力の60%がまかなえる見通しである。

同ビール工場は、まず2000年にガスタービン式のコージェネレーションシステム(1号機)、さらに2004年12月からガスエンジン式の2号機を導入。1号機の93.5%、2号機の75%というエネルギー効率は、通常の60-65%と比較するときわめて高い数字である。

1号機は天然ガスを燃料として発電を行い、その際の排熱に加え、嫌気性排水処理の工程で発生するバイオガスを利用して、蒸気を作り出し、工場内でのさまざまな工程で熱利用を行っている。2号機は都市ガスを燃料とし、さらに同工場の電力使用特性を徹底的に分析した結果、熱利用よりも発電優先のガスエンジン式のコージェネレーションシステムとなった。このシステムでは、排熱の有効利用を行うとともに、発電時に発生する温水を有効活用。電力エネルギーではなく熱エネルギーを使った冷却システムで、ビール製造上必要な冷却工程の電力の大幅な削減につながっている。

同社では全社的に省エネ、CO2削減に努めており、年内にさらに2つの工場に同システムを導入する予定。



http://www.suntory.co.jp/news/2005/9069.html




登録日時: 2005/07/08 09:00:36 AM

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