2004年10月08日
Keywords: 3R・廃棄物 NGO・市民 企業(非製造業) 政府 政策・制度
百貨店業界の老舗、髙島屋が2004年6月、大阪、京都、落西の3店舗で関西地区で初めて、不要の紳士服を引き取り、リサイクルに回すサービスを行った。各店とも2週間という期間だったが、大阪店では5000着の予想に対し、1万着を超える紳士服が持ち込まれるなど、大変な盛況となった。
他店で購入したものも含め不要になった紳士服を持参すれば、髙島屋が無料で引き取り、故繊維回収業者に回す。そこで選別、計量された後、専門業者により加工されて自動車の内装材、断熱材などに生まれ変わるというもの。回収、運搬にかかる費用は同社が負担する。
日本では衣料のリサイクル率が米国の33%、ドイツの26%と比べ12%と低く、衣料品のリサイクル率アップは大きな課題となっている。経済産業省は2002年9月に髙島屋の協力を得て衣料品リサイクル実験を実施。東京店で不要の紳士服の回収を行ったところ、予想以上の反応があり、20日間で150人から621着を回収した。
「ゴミとして出すのは忍びがたい」「こういう機会を待っていた」という声に、2003年9月からは百貨店業界で初めて、独自に紳士服のリサイクル回収に乗り出すことになり、東京店で実施。2004年は環境月間である6月に関西の店舗でも実施されたもの。
登録日時: 2004/10/08 02:15:55 PM
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