2011年01月09日
JFEエンジニアリングと三鷹光器は2010年9月1日、集光式タワー型太陽熱発電の実証試験を共同で行い、受熱装置において太陽エネルギーの70%以上を蒸気として回収することに成功したと発表した。両社は商用機の開発・設計に着手し、今年度中の受注を目指す考え。
実証設備は、天文機器や医療機器メーカーの三鷹光器が開発した太陽光集光装置(ヘリオスタット)とJFEエンジの蒸気タービンをはじめとするエネルギープラント技術との組み合わせ。ヘリオスタットは太陽を自動追尾し太陽光を反射する直径50センチの平面鏡4枚組が72基で、反射光は高さ10メートルのタワーに設けた受熱装置に向けて集中照射される、その熱で発生した蒸気によりタービンが回転し発電する仕組み。太陽熱集熱量は57kW。
試験では、太陽エネルギーの継続的かつ安定的な高密度集光試験に成功し、蒸気発生受熱装置の高性能を確認できた。この結果、集熱から発電までの一貫した太陽熱発電プラントの提供が可能になった。また、太陽熱発電の天候に左右される欠点を補うため、高効率ガスエンジン発電機と組み合わせたハイブリッド型コンバインドサイクルシステムの適用も可能としている。
登録日時:2011/01/09 06:00:15 AM
太陽熱発電プラント事業に本格参入
~蒸気回収実証試験に成功、集熱から発電まで一貫したシステムを提供へ~
http://www.jfe-eng.co.jp/release/news10/
news_e10013.html