2007年05月07日
シャープは、従来の2層構造から3層構造にすることで、セル変換効率を従来の11%から13%に、モジュール変換効率を8.6%から10%に高めたトリプル型薄膜太陽電池の量産技術の開発に成功した。
従来の2層構造は、アモルファスシリコンと微結晶シリコンの2層だがトリプル型薄膜太陽電池は、アモルファスシリコン(2層)と微結晶シリコン(1層)の3層構造となっている。アモルファスシリコンの2層化によって電圧が大きく高まり、さらに微結晶シリコンとの3層化によって光劣化(変換効率の低下)が少なくなることで、業界トップクラスの高変換効率を実現した。
トリプル型薄膜太陽電池は、建材一体型のシースルーモジュールやLED一体型モジュールへの適用等、応用範囲の拡がりが期待されている。2007年5月より葛城工場(奈良県)での生産を予定している。
登録日時: 2007/05/07 12:28:58 PM
英語記事はこちら