2007年03月28日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(製造業) 政府
バイオエタノール・ジャパン・関西は、2007年1月16日、木質系バイオマス(建設廃木材、おが屑、剪定枝等)を原料とする燃料用エタノール製造設備を世界で初めて本格稼働したと発表した。同社の設立経緯、製造プロセスについてはJFSの以下の記事参照。
http://www.japanfs.org/db/1296-j
製造施設は、大阪府堺市の「大阪エコタウン」内に建設。年間製造能力は、建設廃木材4万8000トンから燃料用エタノール1400キロリットル。廃木材は180トン/日の破砕設備で処理し、エタノール原料および自家発電設備(1900kw)燃料とする。製造工程から発生する未分解の木材残渣は成型し、リグニンペレットとして自家燃料とするほか、バイオマス燃料として出荷する。
環境省は、同製造施設を国産バイオエタノール生産の拠点と考えており、製造されたエタノールは、2007年度の重点施策である「バイオエタノール導入加速化戦略」において、大都市圏でのE3(エタノール3%混合ガソリン)大規模供給実証のために供給するとしている。1400キロリットルのエタノールをE3にした場合、約4.7万キロリットルの自動車燃料になる。
同社では、数年内に設備の増設および新規技術の導入により、年間製造量を4000キロリットルまで引き上げる考え。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7859
バイオエタノール、2007年から量産へ (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1296-j
登録日時: 2007/03/28 02:56:08 PM
英語記事はこちら